東京藝術大学大学院映像研究科ゲームコースの学生による作品や協力作品などの展示、各種ストリーミング番組をお楽しみください。リアル展示も開催中!
- 本展覧会の会期中には、オンラインならではの試みとして、ゲーム実況者による修士作品のプレイ実況、公開講評会、作者本人によるライブ作品解説を配信します。
※全て日本時間
時間 | 3月21日(月・祝) | 3月22日(火) |
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11:00 |
11:00〜|ライブ オープニング |
11:00〜|ライブ オープニング |
11:30〜12:10 インディ・ゲームストリーマーLayerQ氏による「修士作品」ゲーム実況 「Tears Never Fall」「苗歌 ~ミャオの唄~」「おやすみわんわん」 |
11:30〜13:00 外部講師、特別教授による「修士作品」講評会 講評者:中川大地(ゲーム概論講師)、小野憲史(ゲーム概論講師)、待場勝利(ゲーム概論講師)、時田貴司(東京藝術大学特別教授) |
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12:00 | ||
12:30〜13:10 VR・メタバースガイド おきゅたんbot/宝来すみれ氏による「修士作品」ゲーム実況 「Monad」「史上初の死刑判決を受けたAI」 |
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13:00 | ||
13:30〜16:30|ライブ ゲームコース学生本人による「修士作品」ライブ解説 出演:ゆはらかずき、呂逸飛、許哲欣、川畑那奈、付美君、やまちさ |
13:30〜15:00 「東京藝大 × USC共同制作」講評会|サポート通訳あり 講評者:アンドレアス・クラッキー、ピーター・ブリンソン 通訳:江口麻子 |
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14:00 | ||
15:00 | ||
15:30〜16:10|再配信 インディ・ゲームストリーマーLayerQ氏による「修士作品」ゲーム実況 |
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16:00 | ||
16:30〜18:00 USC教授による「修士作品」実況講評会|サポート通訳あり 講評者:アンドレアス・クラッキー、ピーター・ブリンソン、エリック・ハンソン 通訳:江口麻子(東京藝術大学大学院映像研究科特任准教授) |
16:30〜17:10|再配信 VR・メタバースガイド おきゅたんbot/宝来すみれ氏による「修士作品」ゲーム実況 |
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17:00 | ||
17:30〜19:00|再配信 外部講師、特別教授による「修士作品」講評会 |
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18:00 | 18:00〜19:30|ライブ 小光とあそばnight! vol.13 〜GEIDAI GAMES 出張版〜 小光(アーティスト、アニメーション専攻修了) 聞き手:薄羽涼彌(アーティスト、メディア映像専攻修了) プレイ予定ソフト:「マックスとマリーかいものにいく」(1997) |
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19:00 | 19:00〜|ライブ エンディング |
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- LayerQ
- YouTubeで活動するインディ・ゲームストリーマー。海外のユニークなタイトルをファンに向けて紹介する動画制作や、海外ゲーム会社の日本向けサポートを行う「架け橋ゲームズ」でのPRに携わっている。
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- おきゅたんbot/宝来すみれ
- あなたを刺激する素敵な未来をお届け! VR・メタバースガイド/Vシンガー/ジョイラジPickUpアーティスト/公式VIVE&NPO法人VR文化アンバサダー。渋谷映画祭&佐世保市イベント、バーチャル学会、xR転職、各種MCからアプリ紹介、旅番組、特殊なVRイベントまで幅広く。くらげビートを主催。名古屋/ラフォーレ原宿などでバーチャル店員、日テレ・NHK出演、Vライブサポートも。
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- 小光
- アーティスト。サインペンや水彩などを使ったイラストレーション、アニメーションを制作。2018年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。在籍中に制作したhere AND there、Wander in Wonderではインタラクティヴ作品に挑戦。1990年代CD-ROMソフトをMacintoshで実演する企画「小光とあそばnight!」を、コ本やhonkbooksにて不定期に開催中。
- ゲーム作品はオンラインでお楽しみいただけますが、上野キャンパスでもリアル展示をしています。
感染拡大防止のため、来場者の人数制限を行い、最小限のご案内で開催しています。Webでの事前予約のうえご来場ください。
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桐山 孝司 Takashi Kiriyama
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東京藝術大学大学院映像研究科長
大学院映像研究科メディア映像専攻教授
GEIDAI GAMES 03にあたって
今年のゲームコースの展示では、3つの修了作品と3つの一年次作品を展示します。いずれの作品も芸術としてのゲームの探求の成果であり、映像研究科の新しい方向を示しています。他にも映像研究科の修了生の協力展示やUSC共同制作プロジェクトでの試作などがあり、ゲームコースの広がりを見ていただけると思います。協力展示の1つSmall Life(呉ゲツキ 2021)は昨年度のゲームコースの修了作品ですが、2022年のIndependent Games Festival(IGF)のベスト学生ゲーム賞にノミネートされました。このような成果もゲームコースの国際的な存在感を増してくれるでしょう。
東京藝術大学でもゲームは芸術の新しい分野として認識されて来ています。特にゲーム分野の充実はデジタル技術の活用にも直結するので、大学全体の教育研究環境のデジタル化の推進役ともなっています。今後、デジタルツインの取り組みが進んで仮想空間での活動が活発になるとともに、キャンパスをまたがったコラボレーションや物理的な場所にとらわれない展示形式が模索されるでしょう。教育研究組織としてしっかりとした基礎を作りながら、芸術としてのゲームを追求して行きたいと思います。
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岡本 美津子 Mitsuko Okamoto
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東京藝術大学副学長
大学院映像研究科アニメーション専攻教授
多面的ゲーム教育
毎週金曜日の朝10:00になると、ZOOM上に学生や教員が集まってくる。ゲーム研究会と称するゼミである。通常参加する学生は、修士2年が4名、修士1年が2名の計6名、教員は、計6名(うち1名は現在育休中)、学生が寝坊や欠席となると、圧倒的に教員の方が多いという奇妙なゼミとなる。
研究会では、学生が自分のプロジェクトの進捗を報告し、それに対してコメントやアドバイスを行なっていく形式をとっている。学生1人の発表に対して、先生たちからそれぞれの専門性に基づいた、例えば次のような発言が寄せられる。
岡本(アニメーション専攻):コンセプト、ストーリー、ビジュアルなどの助言、桐山先生(メディア映像専攻):プログラミングやメディアアートからの助言、時田先生(スクウェア・エニックス):ゲーム産業の経験・知見からの助言、江口先生:英語化などのローカライズへの助言、牧先生:VR、全天周映像の専門家としての助言、松本助教:音楽家としての助言などである。
ゲームは「総合芸術」と呼ばれる。ストーリー、ビジュアル、動き、構成、音響、音楽、テキストなど全ての要素が複雑に絡み合い、人々にこれまでと異なるコンテンツ体験を提供する表現である。また、産業から発生した新しい分野であるために、そのノウハウはアカデミックではなく、産業界に多く蓄積されている。ゲーム制作を指導するにはどのような体制が必要か、これを考えた場合、上記の複数の専門性に基づく指導体制は、至極当然のやり方のように思う。これまでの芸術分野のように、1人の親方の元に弟子が直伝の技を習得し高めていくというものとは異なる教育体制とも言える。
ICTの進化でますます変化し続けるゲーム分野。この分野の教育には、これまでの大学内での教育を越えた新たな体制作りが必要だと思う。
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産業界からの教育への参加について
2019年度までは、学生一人につき一名のメンターをスクウェア・エニックス・グループより選出していただいていましたが、昨年度からは手法を変更し、一名のメンターに全学生のプロジェクトを総括的に見ていただく形をとりました。昨年度からメンターを務めていただいている同社プロデューサーの時田貴司氏を、今年度は東京藝術大学特別教授としてお招きし、より密度の高い、多角的なアドバイスをいただいています。
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時田 貴司 Takashi Tokita
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株式会社スクウェア・エニックス プロデューサー 東京藝術大学特別教授
1984年から演劇活動のアルバイトとしてゲーム制作に参加。
デザイナー、プランナー、ディレクターを経て現在はプロデューサーとして従事。
代表作はFINAL FANTASY Ⅳ、LIVE A LIVE、クロノ・トリガー、半熟英雄シリーズ、ナナシ ノ ゲエムなど。
『混沌からの創作、世界の共有』
ゲーム研究会にメンターとして参加させていただき二年になりますが、世界は、いまだコロナ禍の混沌にあります。ですが、だからこそ、みなさんならではの意思が見える作品が創られていると感じています。ゲームは、みなさんの作った世界をプレイヤーに提供し、そこで何を感じてもらうかというジャンルです。視覚や触覚はもちろん、聴覚、そして想像力に訴え、その世界を共有、拡張もできるという素晴らしい分野です。技術的にできることも日々増えていきますが、だからこそ何を選択し研ぎ澄ますのかが個性になります。混沌が続く現在の状況だからこそ、みなさんの世界を自由闊達に創作し、新たな世界を生み出していってください!
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- 主催
- 東京藝術大学大学院映像研究科
- ※文部科学省「大学の世界展開力強化事業 ~COIL型教育を活用した米国等との大学間交流形成支援~」事業として実施
- 協力
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南カリフォルニア大学映画芸術学部
株式会社スクウェア・エニックス
横浜市文化観光局
東京藝大デジタルツイン
東京藝術大学COI拠点
- 東京藝術大学大学院映像研究科
- 桐山孝司 岡本美津子 松本祐一 江口麻子 牧奈歩美 伊藤圭吾 野村智行 久保田勇 西川順子
- 東京藝術大学国際企画課
- 豊嶋美穂子 藤井基城
- 株式会社スクウェア・エニックス
- 時田貴司
- 南カリフォルニア大学映画芸術学部
- アンドレアス・クラッキー ピーター・ブリンソン エリック・ハンソン
- 会場設営
- 田部井勝彦(MeAM studio)
- メインビジュアル
- ゆはらかずき(東京藝術大学大学院映像研究科ゲームコース)